屋形船で充足感を味わうよろこび
ゆっくりと流れる下町の川を、屋形船で美味しい日本酒を呑みながら、水流を下ってゆく贅沢は、何とも言えず情緒溢れる光景で、船に乗っている人も、その船を遠くから見ている人も幸せにする。大人の贅沢である。一度ならずとも、その楽しみ方を味わってしまえば、何回でも屋形船に乗りたくなってしまうだろう。気の許せる楽しい仲間と一緒なら最高のひと時をすごせるのは、保証つきだ。時間も空気もこのうえなく、ゆっくりと流れていて、夢心地気分になれる。屋形船とは、川を下りながらその船上で食事や宴会を楽しむ目的につくられた座敷と屋根のすえつけられた日本古来の船の一種です。夜は夜景観光や花火見物、昼は花見などがコースとなることが多く、岐阜の長良川などでは鵜飼見物にも使用されるています。定員は概ね20人から数十人程度ですが、大きなものは100人近くをのせることができるものもあるそうです。大都市近郊の河川では、一時水質の悪化などにより利用客が減少していましたが、水質の改善とバブル景気によりその数も戻ってきているようです。
屋形船は、日本の風景から絶対に消えて欲しくない歴史と風情の代表的な光景です。小さな旅路の中で、酒を酌み交わしたり、歌を歌ったり、それはたまに許された庶民の愉しみの方便なのです。わいわいがやがやでも良いし、外を見ながらのんびりゆっくりでも、それは、何をしても満たされた思いになれるのです。たまには、せわしなく忙殺されながちな日常を離れて、日本に生まれてよかったと実感できる時間を取り戻してみるのも良いのではないでしょうか。先日、知人に誘われて生まれて初めて屋形船に乗りました。初めて乗った屋形船はとても新鮮で、楽しい思い出になりました。屋形船にそれまで乗ったことがなかったので、あまりイメージがわかなかったのですが、船の中はとても楽しく、美味しい料理を食べながら会話が弾み、また乗りたいなと思うものでした。その日は僕たち以外にも家族連れで楽しんでいる方々や、会社の同僚、友達同士で楽しんでいる人たちもたくさん乗っており、とてもいい雰囲気に包まれていました。